頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症は大阪高槻のリメイク整体・整骨・鍼灸院・鍼灸筋光線療法研究会本部へ
頚肩腕部痛に対する鍼灸筋光線療法
松田一太(うるまの匠整骨院)
患者情報
30代 女性
診断名
右頚肩腕部痛
現病歴
2週間前から誘因なく頚部痛が発症し、しばらく様子を見ていたが症状の軽減が見られず、1週間ほど前から右上肢にも症状が現れ、当院を受診した。
所見
• 疼痛部位:右頚部、肩上部から上肢外側にかけて
• 運動痛:頚部の伸展、右側屈で痛みが誘発される
• Spurlingテスト:陽性
• Shoulder Abduction Relief Sign:陽性
• TOSテスト:全て陰性
処置・介入
所見から頸椎由来の神経根症が疑われたため、頚部に対する鍼治療および光線治療を実施した。使用した針は直径0.20mm、長さ50mmのものを2本用い、患者を左側臥位とし、頸椎右横突起部(C4〜C6付近)肩甲挙筋、頭半棘筋に刺鍼して通電を行った。通電は3〜15Hzで15分間行い、通電中には光線治療器「コウケントー」を刺針部位に照射した(使用カーボン:3001-5000)。
介入後、運動痛の軽減が見られ、Spurlingテストの陽性反応も軽減した。尚、その後の通院歴はないため経過は不明である。
考察
本症例は、理学所見から頸椎由来の神経根性疼痛と想定し施術した。皮膚分節を参考に、関連する神経根付近の筋肉に鍼通電を施すことで、結果として症状の改善が認められた。
頚肩腕部痛を訴える患者においては、鑑別が非常に重要である。本症例では、神経根近傍での刺激が症状改善につながったことから、頸椎周囲の筋緊張および筋硬結も本症例の症状の一因であったと考えられる。一般的に、頸椎椎間板ヘルニア(CDH)や頸椎症性神経根症が考えられるが、似た症状を呈する疾患として胸郭出口症候群(TOS)やその他の絞扼性神経障害、ダブルクラッシュシンドロームなどがあり、適切な鑑別診断が必要である。
まとめ
頸椎椎間板ヘルニア(CDH)や頸椎症性神経根症の治療では、まず保存療法が選択され、神経痛治療薬や牽引療法などが用いられます。症状が改善しない場合や神経症状が進行する場合には、注射療法や手術療法が検討されます。
一方、鍼灸筋光線療法は「筋肉」を対象にした治療であり、CDHや頸椎症性神経根症と同様の症状が筋肉に起因して発生することも少なくありません。頚肩腕部痛に対しては、鍼通電およびコウケントー照射による症状の軽減が期待できます。
#大阪#高槻市#整骨院#整体院#鍼灸院#リメイク整骨院#鍼灸筋光線療法研究会#コウケントー #うるまの匠整骨院 #ヘルニア#頚椎椎間板ヘルニア #頚椎症性神経根症